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公開日
2022年11月24日

11月22日(火)の給食

<きょうのメニュー>

*お赤飯(せきはん)

*すまし汁(じる)

*いりどり

*ごま酢(ず)和(あ)え

*牛乳 

お赤飯を調べてみると、その昔は小豆(あずき)やささげを入れたご飯ではなく、『赤(あか)米(ごめ)』を蒸(む)したものだったようです。赤(あか)米(ごめ)とは、縄文(じょうもん)時代(じだい)に初めて中国の大陸から日本に伝わってきたお米で、炊きあがるとお赤飯のような色をしています。日本では古くから赤い色には邪気を祓う力があると考えられており、加えてお米が高級な食べ物であったことから、神様に赤米を炊いて供える風習があったようです。庶民の多くは赤米を江戸時代になる前頃まで食べていましたが、稲作(いなさく)技術(ぎじゅつ)の発展による品種改良で、おいしくて、収穫量が安定する現在のお米に変わってきました。しかし、赤い色のご飯を供えたかったんです!そこで、江戸時代中期の頃、代用品として白いお米を小豆で色づけしたものがお赤飯として広まったと考えられます。また、『江戸病(えどびょう)』とも言われたビタミンB1の不足による『脚気』という病気を予防するために、お赤飯や小豆飯を頻繁に食したようです。このように、庶民の間に健康に良いとされていたこともお赤飯が広まり現代まで残った理由の一つと考えられます。
お祝いの日に『お赤飯』を食べる理由は、その赤い色に秘密があるのです。
昔は赤という色には呪力(じゅりょく)があって、災いを避ける力があると信じられていました。魔除けの意味を込めて、祝いの席でふるまわれるようになったのです。

さらに、赤い色に秘められた”あずきパワーがありんす!あずきを煮ると、煮汁が赤く色づきます。実はこの煮汁の中には、あずきのポリフェノールなど、体に嬉しい成分も含まれています。その煮汁をもち米にしっかりと吸収させるお赤飯は、あずきの栄養分をあますところなくいただくことができる食べ方なのです。昔から、日本人のおめでたい食事(しょくじ)、ハレの日の食卓(しょくたく)に欠かせなかったお赤飯の歴史と伝統の継承を目的として、勤労感謝の日の11月23日を感謝の気持ちを込めて「お赤飯の日」としたようです。また、昔、11月23日(新嘗祭(にいなめさい))にお赤飯の起源といわれる赤米等の五穀を、その年の収穫に感謝をこめて奉納してきました。それも由来の1つです。

それでは、『勤労感謝の日』とは、なにか。簡単に言うと働いている人に「ありがとう」という感謝の気持ちを持つ日です。どうしてできたのでしょう。それは、ずっと昔、食べ物を作っている人たちは、「今年もたくさんできてくれてありがとう」とその収穫の恵に感謝して、「新嘗祭(にいなめさい)」というお祭りをしていました。それが「勤労感謝の日」となり、「勤労を尊び、生産をお祝いし、国民互いに感謝しあう」日として国民の休日に定められました。わかりやすく言うと、お仕事をすることを大切にし、生活に必要なものを作り出すことをお祝いしたり、みんなで「ありがとう」と感謝し合いましょう、という日です。

勤労=仕事すること、にちなんで、世の中にある「仕事」について考えてみてください。

みんなの周りには仕事をしている人たちがたくさんいます。もし仕事をしている人がいなくなってしまったら…?

仕事をしてくれている人がいるから、私たちみんなは毎日生活ができます。
色んな人が支え合って、みんなの生活が成り立っているのです。

今日の給食もそうですよね。食べ物を作ってくれている人、それを調理してくれる人。いろいろな人が給食には、関わっています。

勤労感謝の日”を一つのきっかけに、いつも仕事をがんばっている人に「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えてみるのはどうでしょう?

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